詠み人知らず
『天結いキャッスルマイスター』DLC第1弾(無料)きたあああ!!!
漫画・7月の感想1
■MATSUDA98『ほのかLv.アップ!②』  ★★★☆☆
ほのかLv.アップ!②テレッテッテー!霧塚はレベルアップ~♪
人生、是、日々LvUPを教えてくれるサクセスストーリー漫画の第2巻。

ひょんなことから叔父である隆一が興したゲーム関係の会社でキャラデザとして
バイトをする事になった女子高生・志賀 穂乃歌、16歳。お嬢様高校に通う箱入り。
彼女にとって、この業界は人生の対角線上に位置すると言っても過言ではない。
何もかもが分からない未知の世界に突然召喚された伝説の勇者、そんなところだろう。
この物語はそんな彼女が王様にペンと紙を渡され、少しずつLvUPを重ねて冒険するお話。
小さな体に負けん気だけは人一倍の少女が、いつの日か魔王を倒す時が来るのだろうか。

1巻ではゲーム業界のお隣さんとして声優業界が登場。穂乃歌と同年代でありながら
一線で活躍する茜と知り合いました。2巻では本格的にゲーム製作が開始された事もあって
ゼロフレームの仲間や、外注さん、「ご主人様♪」な業界と一気に穂乃歌の世界が広がります。
登場するキャラが個々に色があって非常に良い(特にゼロフレームの面々)ですねー。

弱肉強食色の強い業界ですから当然ライバルもいます。穂乃歌の絵でいく事が
決まっていたゲームが、上からキャラ絵とパブ絵(雑誌等に載る絵)を変えろと指示が出た。
簡単に言うと「はぁ?女子高生がデザ?しかも素人?アホか。ンなもんに任せられるか。
売れっ子の絵師起用せぇ!はい、やり直し」ということ。ゼロフレーム全否定です。
そして新しい絵師に有名イラストレーターである緒乃 拓美が起用される事に。

世間的には、絵師は緒乃 拓美という事になる。これはゲームの“顔”が、
ゼロフレームが嫌う売上第一主義である売れっ子起用になってしまう事を意味する。
拓美はフリーのイラストレーター。ドッター(=ドット絵を打つ職人の事)時代の苦労を
知っている彼女にとって、絵元がある、しかも右も左も知らない女子高生の絵を
描き直すなんてプライドが許さなかった。拓美はゼロフレームに自分の絵を持参し、
あなたはいらないと強くアピール、穂乃歌は何をすればいいか分からなくなってしまう。

でも拓美は、同じ道を歩もうとする穂乃歌を応援したい気持ちはあるようです。
自分のことをLv80だと言い、穂乃歌をLv10だと言ったとき、穂乃歌は「自分とは力の差が
開きすぎていて到底勝ち目はない」ととったようだが、恐らくそれは違う。拓美は最後まで
この言葉の真意を濁していたけど、多分「自分はあとLv20分しか上げられないけど、
あなたはまだまだ無限の可能性がある。育て方によっては自分なんて軽く越えられる」って
事を言いたかったんだと思う・・・と同時に「Lv上げは独りでするものではない」と言う
メッセージにも聞こえた。ここら辺は例の「ドラゴンの倒し方」に通じる所がある。
・・・まぁ、最近のRPGはLv100越えるものも少なくはないが、それはあえて無視しようw

穂乃歌はどうも自分の力を過小評価している気がある。当たり前と言えば当たり前だ。
16歳のヒヨッコが突然大人の世界に乱入して、「アタシの絵は世界一ィィィ!」なんて
思っている方がどうかしてるしな。隆一以下、周りの大人もしっかりしていて、
「あなたの力はそんなに低くない」等と口先だで言うのは効果がないと知っている。
だからこそのスパルタであり、その方が読んでいる方も引き込まれるってもんよ。

色々な苦難を乗り越えて、遂に穂乃歌は「ドラゴンの倒し方」を会得、大きく成長しました。
穂乃歌の親友にしてゲーマーの結花からは、ネトゲーを通じて文字通りドラゴンの倒し方を、
ゼロフレームの面々からは「私はこうやってドラゴンを倒してきた」と経験談を交えて
人生に立ちはだかるドラゴンの倒し方を教わりました。そうなのです、ドラゴンは
攻撃をする戦士や魔法使い、回復担当の僧侶などPTを組んで初めて倒せるものなのです。

穂乃歌は基本であるそこに気付いていなかった。キャラデザである自分が4日も仕事を
遅らせている・・・。「どうしよう・・・急いで挽回しないと」・・・全く前が見えなくなっていた
穂乃歌に大ボスが現れます。フリーシナリオライターの雫石です。世界観やデザから、
シナリオを作るのが仕事です。雫石は隆一が会社を興す前からの戦友で、
だからこそこのゲームのシナリオを担当する事にした。勉強と称して穂乃歌は隆一と
会いに行くんですが、まだこの時点ではドラゴンの倒し方も理解できず、
装備も貧弱だった孤独な勇者様に、ボス必殺の奥義が炸裂します。

仕事が遅れていることを聞いた雫石は、調整やデバッグとかの事もあり、
穂乃歌に「本当に出来るのか」と問う。穂乃歌は「頑張ります」と答えたがこれが
大ボスには無効、いや、吸収される属性でした。「俺は出来るのかって聞いたんだけど?
君のやる気はこの際どうでもいいんだ、やる気があるかじゃなくて、出来るかって聞いてるの。
根性でどうにか出来るって考えは部活だけにしといてくれよ」とバッサリ斬り捨てられる穂乃歌。
穂乃歌はそこで、はじめてこれが“仕事”であるという事を思い知らされます。

どの仕事でもそうですが、人間1人では出来ません。特にゲームなんてものは、
ディレクターからプランナー、コンポーサー、デザイナーなど皆が100%仕事を終えて
ようやく完成するものなのです。ですから「頑張ります!精一杯仕事します!」は不可。
因みにこの攻撃属性はメンセツカンという種のモンスターにも吸収されます。ご注意をw

人間ってーのは絶対どこかで失敗する。それは隠そうとしても直ぐに見破られるし、
そう考える内に修正出来なくなる場合が多い。上司や仲間が怒るのはそこなんだよな。
失敗を叱咤しているのではなく、何故隠していたのか、相談しないないのかに憤慨する。
だからといって周りの人間は1から10・・・いや100までいちいち教えてはくれません。
自分で考えることの大切さを何よりも知っているし、それを学んでほしいからです。
勘違いしちゃいけないのが、これが聞いてはいけない、失敗してはいけないと言う事に
繋がらないという事。同じ釜の飯を喰っているんだという意識は絶対持ってくれています。

「お前は1人じゃない、PTを組んで1つのプロジェクトを遂行しているんだ」・・・
仲間たちは、ゼロフレームに華を齎した穂乃歌にそういう想いが強いようです。
拓美のように、穂乃歌にいろいろな物を重ねているんじゃないかな。特に女性陣は。
売上第一主義の否定といっても、何も成果を残せないのであればそれは負け犬の遠吠え。
いや、遠吠えくらいでいいんだったらいくらでも吠えてやれるけど、現実的な問題として
喰っていかないといけないし・・・って事で、彼らが置かれている状況はとても切迫している。
その鋭い雰囲気を柔らげ、彼らに活力を与える役目としてはデザ担当の時とは違い、
穂乃歌はしっかり一人前だと思います。今回初登場したコンポーサー・美里の回でも、
みんなPCに向かって一心不乱に作品と格闘していた重たい空気が、
穂乃歌のドジっぷりで緩和。人間関係が一気にLvUPしたよな。

ここの職場は本当にいい環境だ。売上第一主義を否定して、ユーザーに心の底から
楽しんでもらえるゲームを作るという1つの信条の下に集まった仲間達だからね。
最初は否定的だったメンバーも今回の件で穂乃歌を仲間と認めた。これは大きいぜ。
人間っつーのは怒られて成長するのさぁ。怒られるのは皆嫌だろうけどね~。

着実にLvを上げつつある穂乃歌。ドラゴンを退治する仲間は得た、あとは武器だけだ。
そんな穂乃歌にもう次の試練が忍び寄っているようです。ゲーム製作が軌道に乗り始めたら
次の仕事は・・・そう広報。人VS人の神経を削る仕事です。限られた雑誌のページ数の中で
何ページをもぎ取れるのか、上や横との販売促進活動の領土争い。見た目以上に大変です。

「小さな会社の大きな目玉もないソフトの為に広告2ページも割けない、
ウチ独自のスクープ記事が欲しい」と言う雑誌(多分、電●レでしょうw)に対し、
大苦戦のゼロフレーム広報・谷川 茉莉、23歳。因みに酒豪(←広報として重要デスw
しかし、どうやら茉莉には一策あるようだ。彼女の脳裏に浮かんでいたのが穂乃歌だったから、
つまりはそーゆー事なんだろうな。3巻では遂に彼女が表舞台に立つ日が来そうだ。

巻末に光田 康典さんへの突撃インタビューが載っている。『ゼノギアス』の曲を
書いた人と言えばお分かりいただけるだろう。入社当時、雇ってもらったその会社に対して
「音楽を作らせてくれないのなら辞めます」発言は大物の雰囲気たっぷりの台詞。
その会社とは勿論あそこだし、言った相手は若しかして・・・?w

恒例のゲスト絵師さんは森山 大輔さん、桜沢 いづみさん、中央東口さんでした(順不同
これも楽しみの1つなんですよね。どの絵師さんが何処で使われているのかってね。
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