詠み人知らず
2017年9月25日 けもフレショック(日本)
電撃文庫・7月の感想1
■上月 司×BUNBUN『カレとカノジョと召喚魔法⑥』  ★★★☆☆
カレとカノジョと召喚魔法⑥カレ:水瀬 遊矢。カノジョの幼馴染であり、想い人・・・だった。玲との戦いの後、
カレに関する記憶・痕跡がすべてなくなってしまったことが意味するのは、つまり──。
カノジョ:白銀 雪子。容姿端麗。運動能力抜群。恋人なし、好きな人なし、幼馴染なし。
リールゥ:8年前、カレがカノジョを救うために召喚魔法を用いて召喚び出した悪魔。
クリスマス・イヴ:カノジョがカレに対する想いと、カレとの関係を明確にしようとしていた日。
全てを忘れたカノジョは、カレを取り戻すことができるのか・・・?

うーん、良かった良かった。久しぶりにハッピーエンドなラノベを読んだ気がするw
新人さんの作品でしたが、伏線も回収してるし、矛盾を感じる箇所も特になし。
そう言えば、絵師さんも凄く成長しましたね。5巻からの絵がかなり好み。

カノジョがカレを思い出すのが(いい意味で)意外とあっさりで驚いた。
「カレが居ない日常:カレの存在を思い出す過程:カレを取り戻す過程=1:3:6」位かと
思っていたんだけど、「4:1:5」でしたね。俺はてっきりいずみの力でカレの存在を
追っていくようなものがあるとふんでいたんだが、いずみは最後の最後まで前面には出てこず、
あくまで彼女は助言、ヒント役。結局は玲による頭突き(?)で思い出した。確かに、
探偵みたいに動く雪姫よりも、口より先に手が出るような行動をする方が雪姫らしいわ。

逆にカレの居ない日常を長く描いた事で、ソレのおかしさと「来るぞ来るぞ」
っつー見えないモノがひたひたと読者に迫ってくる感じが強調されれた様な気がした。
カレの居ない昔の夢を見て、涙する雪姫。でも彼女には涙の理由が分からない。
部屋の片隅に買った覚えの無い、且つ自分のサイズではない靴がある。
こっちは遊矢という存在が無くなっているは知っていたのに、雪姫が気付いた時は、
その時、彼女が感じたであろう衝撃と同じ位の衝撃がありました。

カレの8年間の日記はヤバいな。雪姫や読者思っている以上にキツいものでした。
これを読むと、改めて遊矢がどれだけ無理をしていたのかが伝わってきます。
1巻からこんな状態だったのかよー。雪姫じゃなくても涙無くしては読めねぇぜ。
ラストの感情・感覚が戻った完全体とも言うべきカレの姿。あれが本来の遊矢なんですね。

カレの「雪子に幸せになって欲しいから自分は消える。そうするとリールゥも転生出来るし」
ってな自己完結の幸せ論を、日記を読んだ後にもかかわらず「アタシのせいで・・・」と
ならずにクリティカルな平手打ちで、一蹴したのは気持ちよかったな。あれでこそ雪姫です。
最後まで猪突猛進、単刀直入な“荒雪姫”を通してくれた。この彼女の性格がなかったら
ここまで引き込まれなかっただろうなー。あと雪姫のまわりの濃い面々が最高でした。
特に濃い面々・ひんにう代表の律乃ときょにう代表のまどかが好きー。思い起こしてみると、
大事な場面で彼女らの支えがあった。だからこそ雪姫は“荒雪姫”であれたのかも。
彼女達はあれですね、“荒雪姫”を取り巻く7人の小人ですね!w(いや、7人もいないけどw

玲が女性になって戻ってくるとか、ゼルフィが転校してくるとか、セーレがプチ居候とか
続編(または番外編)作れる要素たっぷりで終わってます。少なくとも後日談は読んでみたい。
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