詠み人知らず
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漫画・1月の感想1
■小花 美穂『Honey Bitter⑧』  ★★★★☆
Honey Bitter⑧人の心の声がきこえてしまう不思議な力を持つ珠里は、
能力を活かして叔母・早穂の調査室、オフィス・Sで働いている。
同僚は元彼の吏己や、珠里を一途に思う恋人の陽太。
陽太との未来のために、男嫌いの原因となった吏己と向き合う決意をした珠里。
過去を調査し、吏己の家族に悲惨な事件があり愛情を知らずに育ったことを知る。
また、話し合いの席で、付き合っていた当時珠里に対して暴力的だった自覚がなかったことを聞かされる。
そんな折、尾行されていることに気づいた珠里と吏己。
正体が掴めないまま自殺されてしまい、オフィス・Sは警戒態勢を敷くことに。
その後、珠里と別れたあとの吏己の変化を知った珠里。
吏己からの謝罪の言葉とともに過去を吹っ切り1歩踏み出すが・・・?

8巻は大きな事件は起こらず(単発でいくつかあったけど・・・伏線だろうか)、
シュリを中心とした人間関係の掘り下げに焦点を当てていた。

吏己と陽太との関係は勿論、シュリの能力方面も新たな展開があったな。
5巻で出てきたシュリ母のハトコ・圭甫が激痩せして(=漫画家を目指し上京して来たが、
その夢と慣れない都会の生活によってこうなったらしい)登場。

圭甫はシュリと同じ読心能力者。それ故、圭甫は読心能力者の苦悩を知っていて、
陽太の気持ちを試したり、シュリの隣に居るべきは自分だと言い張ってきます。
確かに仕事の上ではこれ以上ないくらい心強いんですが、彼にはある部分が絶望的に欠けている。
それは常識だったり、道徳だったり、人として必要不可欠な部分。
作中でも突っ込まれていたが、ホントーーーに「人の心は読めるけど空気が読めない」奴です。
その為、ことあるごとにシュリに迷惑をかけて、かなり鬱陶しいですw

彼は完全に引っ掻き回し要員だ。ここまで分かり易いのも珍しいかもしれない。
ここまで分かり易いのは・・・当然、彼が腹に一物抱えているからでしょうな。
単なるウザキャラじゃない、もっと大きな爆弾を持っているはず。

ちゅー事で、その爆弾は「吏己が元カレ、強姦未遂事件関係者(厳密には違うんだが)」って事実でしょう。
その片鱗が最後のシーンで出てたしね。正直、これだけなら今のシュリには効かないだろうけど、
陽太は「この事実を知らない」んスよね。もう絶対コレが最後のラスボスになるでしょ。
近い内に陽太はこれを知る事になるだろうけど・・・さて・・・。

圭甫のダメ男な部分は、一部は(目的を達する為の)演技臭いんスけど、
身も蓋もない言い方をすると「余計なお世話」なんですよね。読者にとってもねw

親族だろうが、同じ能力者で苦労を知っていようが、何だろうが、
最終的にその人の幸せや道ってのはその人自身が決める事だからなぁ。
最終的に「実は一族の長の指令で」とか「お前たちを試していたのだ」とか言われようが、
圭甫が本当にシュリの幸せを願って陽太や吏己を遠ざけようとしているとしても、
天地がひっくり返っても「はい、分かりました」な展開になんかなるはずがない。
・・・が、ンな事を言ってしまうとそれこそ身も蓋もない、漫画を否定してしまう事になるので、
ここではこの感情は飲み込みますけどねw

女性ホルモンの活性(つまりはエッチする)で能力がUPするってのがワロタw
8巻の事件は伏線(?)と同時に、これを証明する手立てになってましたね。
シュリの過去のトラウマから、ああいうシーンは最後の方まで無いと思っていたので意外だった。

少しずつ過去と対峙できつつある姿に、本来は、喜ぶべき事なんだろうけど、あの・・・、
・・こういう事を言うのはアレですが、ご褒美的に物語中盤でヤっちまった方って、最後に脱落する事多いんスよねw
「1回だけなら誤射かもしれない」論に則って、初回は「陽太・・・良かったな・・・!」と思ったけど、
その後の性欲旺盛な陽太君が「敵将討ち取ったりぃ!」と言わんばかりに、シュリとエッチする度に、
「あ、バカ!やめろ!お前消されるぞ!」と思いながら読んでいましたw

シュリは心のどこかで吏己の事がまだ好き・・・いや、現時点では、“それ”を好きと呼称していいか分からんが、
とにかく特別な感情・・・具体的には「彼をもっと知りたい」っつー感情を無意識的に持っちょるよな。
一方、陽太に対しては、明確に「好き」ではあるが、それはイコール恋ではないような。
圭甫からも「陽太への想いは恋ではない」と指摘されてたしな。

若しかしたら、自分の能力もひっくるめて受け止めてくれる陽太に依存してるだけ?
でもシュリってそんな子じゃないしなぁ。同年代(未だ19歳ってのが信じられないw)と比べても、
色んな意味で死線を潜り抜けて来ているから、独りに対する強さも持ってる。
でもあの強さは、内に秘めるガラス細工のような部分を無理矢理凝り固めて出来ているとしたら・・・。

問題は陽太の真っ直ぐな気持ちを「どの部分で受け止めているか」だよなぁ。
陽太の気持ちは果たして、シュリの奥底にまで届いているんだろうか。
そして陽太の気持ちは件の事実を知っても、揺るがないでいられるだろうか。

メイン読者層である女子の間では陽太より吏己の方が人気が高いようですな。
陽太のような草食系?可愛い系?な男子よりも、吏己みたいなクール系?がいいって事か。
自分も吏己の方が好きですな。彼は決して冷たい人間じゃないんスよね。
寧ろ、相手の気持ちを慮りすぎるが故に、自分を犠牲にしたり、自分の感情を押し殺して引きがちになっちょる。
だもんで、何と言うか、見てられないというか、もっと幸せになれよと叱咤したくなるっつーか。
意外と天然なトコもいい感じ。The天然より、ああいう色んなものが「後からやってくる」ようなタイプが好まれる?w

勿論、シュリに対する決して折れない想いを持つ陽太も素敵っスけどね。
あと男子的欲望に懊悩しつつも、最終的には素直な所が同性として好感持てる。
まぁ、陽太のアレは「但しイケメンに限る」の典型な訳ですがw
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

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