詠み人知らず
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漫画・2月の感想1
■五十嵐 藍『鬼灯さん家のアネキ④』  ★★★☆☆
鬼灯さん家のアネキ④アネキ卒業、そして───。
鬼灯家に暮らすハルと吾郎は、血の繋がっていない姉と弟。
遂に卒業を迎えたハルは、家を出て一人暮らしすることに・・・。
学校でも家でもハルと会えないとか・・・吾郎は我慢の限界です!
こんな姉貴が欲しかった!?ひとつ屋根の下に暮らす姉弟が贈る、
ちょっと刺激的な日常系シスコンコメディ。遂に完結!

結構壮絶な過去を持つ吾郎の精神的な成長。この物語の底辺にはそれが流れている。
ハルは過去の吾郎を見て、“姉”になる決意をしたからね。
最終巻となる今巻は、ハルの高校の卒業に加え、吾郎の巣立ち・・・“卒業”がメインテーマだ。

・・・なんだけど、何か中途半端な感じで終わった印象が否めない。
と言うのも、あらすじにあるハルの1人暮らしは吾郎をからかう為の嘘で、
ハルは今まで通り吾郎と一緒に暮らすし、吾郎もシスコンからは卒業出来ず、
1巻から変わらない関係のまま終わってしまった。

ただ、俺としては・・・このハルの嘘、最初は本当に1人暮らしをするつもりだったんじゃないかと。
吾郎が“姉”から“卒業”出来るかどうかを見定めている内に、まだダメだと思いやめたのかな、と。
だったとしても、何も変化がない終わり方だったのも事実な訳で・・・。

その後、ハルが女性の“命”を切って、ショートにしたのはどういう意味があったんだろうな。
今思うと、漫画の展開から複雑な気分だわ。少なくとも一度は何かを決心したんじゃないかね。

出来れば、最後には何かしらの答えが欲しかった。
“姉”を“卒業”し、恋人同士や“他人”から再スタートする、とかさ。
振り返ると、作中で“姉”から先に進むステップアップの様な描写(パッと思いつくのは、
七夕の話、最終巻の公園での話くらいかなぁ)はほぼ無かった気がするので、
作者的には最初から、ハルと吾郎の関係に大きな波風を立てるつもりは無かったっぽい。

不完全燃焼だった部分はまだある。
読者の多くが一番気になったのは、やはり吾郎周辺の事でしょうな。
ハルがどういう経緯で“姉”になったのか、吾郎が家族と離れて暮らしているのは何故か、
ハルと楓の関係の掘り下げ・・・とにかく吾郎の家族関係の描写が皆無すぎた。

楓姉さんなんかキーパーソンになる可能性秘めてるのに、活躍したのは実質1話限り。
あとは単なる便利キャラ(「ハル達が卒業旅行に行っちゃった→吾郎お留守番、うわーん→
旅行先のチケットあるでと楓姉さん→ウホー!吾郎大歓喜!」等)に成り下がっちゃった。
楓姉さん、絶対ハルや吾郎に特別な感情を抱いていたはずなのに。

ここら辺を描写するとシリアスに天秤が傾く虞があったからスルーしたとも取れるが、
個人的にはそーゆー部分が知りたかった。単なるシスコン漫画は腐るほどあるのだから。

まぁ何つーか、この作者さん凄く淡白な印象ですよねw
単行本のコメントもサバサバしてるし、読者が「これは使えそうな新キャラが出てきたな」と
思った矢先に、「このキャラは1話限り、もう出てきません」と一刀両断したり。

それの1つなのか、水野さんの揺るがないフラグバキバキっぷりには驚いた。
3巻では何と物理的行使によって・・・具体的には、
「もしかして俺、水野の事好き?水野も俺の事好き?」な吾郎を、
ボコボコにした(本当にこの言葉の通り。突然すぎる展開に若干引いた)んだよね。
最終巻でもそれは健在。吾郎にクラスメイト以上の何かが匂ってきたら悉く即シャットアウト。

「人間とは、そこにいるからそれなりの付き合いをしているだけ」と、
バキバキ事件以降の世捨て人みたいな水野さんの性格は、何とかならなかったのかw
元々ダウナーで、病弱なのを理由に家族に気を使われている事を鬱陶しく思っている、
という下地があるからこその性格なんだろうけど、水野さんの言動が達観しすぎていて、
本当に仙人みたいでしたよ・・・このまま誰とも付き合わず人生終えようとしてないかw

「鬼灯君、それフラグじゃないから、勘違いだから」と言っていた頃の水野さんは素直に可愛かった。
けど、物語が進むと、それが病的なまでに昇華されて「あ、あれ・・・?何か違う」と感じ始めた。
そしてフラグバキバキ(物理)発動。水野さんが感情を露にしたという点においては素晴らしかったが、
もっとこう・・・年相応に、水野さんが吾郎を受け入れられない理由が欲しかったw

“領域”の件は納得の出来る話だったけどねー。
プライベートゾーン・・・ここには入ってきて欲しくないって境界線は人それぞれ。
それを物理で分からせた水野さん(吾郎弱すぎるだろ・・・w

まぁこの辺りは、元引き篭もりでコミュ障だった吾郎のデリカシーの無さとの対比は良かったかな。
結局、今の吾郎はハルによって「外見だけ」引き篭もりが解消されているだけに過ぎないって思った。
だったら、身も心もボコボコにされても、水野さんと共にそこから起き上がる吾郎・・・
ってのも見たかったなー。この話はボコボコの後、「私は貴方をクラスメイトだと思っている。
貴方も私をクラスメイトだと思っている。あんだーすたん?ハイ、この話はお終い!」だもんなぁw
読者の置いてけぼり感がハンパなかった。あそこまで堂々と「完!」を突きつけられたら何も言えんw

最終巻だったので他のキャラについても語っておきましょうか。
まずは女性陣の変態担当の美咲ですな。
作中では吾郎の天敵だったけど、正直言って・・・可愛いよな?w
確かに吾郎を拉致監禁して、逆レ○プしようとしたり、変な薬を飲ませたり、
妖怪化して人間の殻すら脱ぎ捨てたりしてただけじゃん。美咲の何がダメなの?w

ハルが毎回邪魔をして、吾郎の童貞は最後まで守られましたが、ハルとしては本心はどっちだったんだろう。
美咲の邪魔をするハルの構図は伝統芸化してたので、当に吾郎を守ろうとしているのか最後まで謎だった。

次は芽衣子と京ちゃん。
京ちゃんは最後まで吾郎に女であることに気付かれず、更にハルの彼氏だと疑われてた不遇の人。
4巻ではおまけで大学生になった京ちゃんが拝めますが、美人過ぎてワロタw
つーか高校ん時から美人だったんだけね。吾郎は何で最後まで気付かなかったんだ。
背が高めでボーイッシュなところはあるけど、見た目で分からなくても、臭いでわかるだろっ!(変態特性)

芽衣子は基本的に傍観者。吾郎やハルをからかったり、美咲をけしかけたり。
そんな芽衣子さんが最終巻で、唯一の彼氏持ちだと分かったのは驚きでしたw

そしてその彼氏(と妹)が3巻の新キャラである桐原兄妹。
4巻が最終巻だけあって、吾郎らと殆ど絡んでません!w
「ダメな兄貴・浩介に、兄を想う心配性の妹・あかり」なので、
鬼灯姉弟と色々対比させて、物語を盛り上げていく事ができそうだったのに、
思っていたよりそういうシーンが少なかった。

あっかーr・・・あかりは作中で一番巨乳のキャラ。
美咲が勝手に(吾郎の恋敵的な意味で)ライバル視してたり、
同じ無表情系の水野さんと同じものを感じるなど、料理の素材は揃っていたんですけどねー。
他のキャラでは叶わない(ハルはそこそこ大きいんだけど、姉属性が先行しがち)、
巨乳ネタ(?)も披露して欲しかった。それで、ハルとは違った観点から吾郎を引き篭もりから
脱却させてしかったぜ。吾郎もそっち方面には興味あるからね。エロ本いっぱい持ってるしw
ところで、芽衣子はニート予備軍の浩介のどこに惚れたんだろう・・・w

1巻の時のインパクトは凄かった(ハルはちんまい可愛い、吾郎は変態可愛い、
水野さんは無表情可愛い等など)けど、巻を重ねるにつれ、
「何も起こらない、いつでもどこでも平常運転」が悪影響を及ぼしちょった。

ハルや吾郎、水野さんだけでなく他のキャラも良い味だしてたので、
もうちょっと続けて欲しかったなぁ。『続・鬼灯さん家のアネキ』とか出しません?w
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

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