詠み人知らず
『天結いキャッスルマイスター』きたぁ!
漫画・10月の感想1
■小島 あきら『わ!③』  ★★★★★
わ!③片想いの輪、大団円の春!
そして時は流れ、片想いの連鎖は春を迎える・・・。
まったりほんわか小島式4コマ、完結。

相変わらず面白かっこ可愛いかったぜ!
小島先生の魅力が詰まったウロボロス漫画の最終巻。

「岩千鳥 帝さん→立浪 大吾くん→菊川 勇魚さん→扉 一心くん→
朝霧 美月さん→椎名 里子さん→杜若 鵠太くん→帝・・・」だった“輪”に、
小さなきっかけで、突然の大きな変化が生じたのが2巻のラストでした。
当然、3巻はそこから始まります。

驚きだったのは、環状線通りに電車が進まなかったこと。
てっきり帝から玉突き(・・・事故?w)で、大団円を迎えると思っていたぜ。
なのに、その驚きの始まりは以外にも(?)里子ちゃんからでした。

間違って里子に告白してしてしまった鵠太に対し、「それが間違いで、
更に鵠太の好きな相手が帝と分かった上で」自分も好きだと言ったんスよね。
私にも関係がある事だと全てを曝け出した里子は、最終的な答えを鵠太に委ねます。
その堂々とした姿は「貴方は私の所に戻ってくるしかないのよ」と言わんばかり。
これが、何にも動じない“正妻”のあるべき姿なのでしょうw

大人しい子だと思っていたけど・・・いやはや、メンバーの中で一番芯が太い。
これはやはり、チャラい父親、引き篭もりの母親を持ち、その中で彼女が、
パチスロで家族の生計を立てているっつー特異な家庭環境の賜物なのでしょうかw

確かに、里子は作中で一度も「怖がる」場面が無かったよな。
そりゃあ、ああいう生き方してたら、「もう何も怖くない」よねw

意外な場所から上がった爆風は周囲にも伝播していきます。
告白して勇魚を「ぶん殴った」大吾は、このままではいかないと
あろうことかミヅキチに相談。同時に帝も大吾に近づく為に、ミズキチに接触。
・・・だったんですが、そこで勇魚に告白している大吾を目撃してしまうのです。

ショックを受けた帝は、ある理由で疎遠になっていたギボギボ(『まなびや』に
登場している映像写真部・副部長)に相談する為に再び関係を持つことを決意。
一方、大吾は親友の手を借りて、見た目はアレだが勇魚にちゃんと想いを告げる。
一心はミヅキチの前に遂に姿を現し、モヤモヤしていたものの正体を突き止める。

と、変化が生じた“輪”が、新たな“輪”を作って、それがどんどん絡みあっていく。
“輪”の変化をきっかけに、みんなが「果たして、今自分が居る位置が、
自分が居るべき場所なのか?」と考え始めていると気付いた瞬間は、
清々しい気持ちになったな。丁度パズルが全て埋まるような感覚?

“輪”の一部であったミズキチがいつの間にか、“輪”の“中心”にいたのが面白い。
最終話でも見事にいいトコを掻っ攫っていますしね。最終話のミズキチの独白は、
感銘を受けたよ。こんな当たり前の事に気付かない、感動しなかったなんてな。
・・・当たり前すぎたからこそ、なのかな。それをこのラブコメの皮を被った
何かが教えてくれたよ。臭い言い方をすれば、この漫画で俺の“輪”も広がった気がする。
人は誰しもがどこかで繋がっている・・・“縁”には不思議な魅力がありますね。

『わ!』組で一番好きなキャラは・・・帝でしょうかねぇw
テンプレを遥に凌駕した、帝のテンプレ喜怒哀楽表現がいちいちツボった。
真面目、ツンデレ。ドがつくほど騙されやすい。それがあってのバニーちゃんの話は
「流石にそれは無いだろwwwクソが!ww可愛すぎんだよ!w」と爆笑した。

それぞれの終着駅がどうなったかは、詳しくは語りませんが、
大団円なのは間違いないでしょう。ただ、帝のそれは意外だった。
彼女らしいっちゃーらしい場所なのだが・・・帝スピンオフを切望するわw

何だかかんだ言って、一番幸せになれたのは帝なのかもしれない。
彼女には“輪”を作成、派生させる天性の才能があるわ。間違いないよw

みんなが一斉に立ち止まる、そして動くことによって起こる物語の緩急が凄まじい。
読み手としては本当に引き込まれるよ。合間に言葉通りの『ブレイク』を挟む手法も見事。
本当に笑えるんだ、これw

で、その『ブレイク』なんですが、今回も小島ワールド全快。いや、全壊でしたw
こちらも桜井さんと梅ちゃんコンビ+先生という輪に変化が起こるんスよね。
まさかこんな展開が待っているとは。つか、先生何やってんスか!?w
『わ!』組をぶっちぎるような先生の明後日の方向からの緩急で、
ただでさえ影の薄い桜井さんと梅ちゃんが完全に消し飛んだじゃないスか!
その輪がまた「4人で狩りに出かけるゲーム」で広がるってオチも最高でしたw

3巻の『ブレイク』で特に好きなエピソードは『天才・奇才・鬼才』と、
『少女漫画と美少女漫画』、あと『ファイファン』・・・かな?w

『天才・奇才・鬼才』は似たような意味なのに、分ける必要があるのか。
あるとすれば順位はどうつけるべきなのかって話。
結果、小島先生的には1位は鬼才みたいですが、そこは俺も一緒だわw
やっぱ“鬼”の字がね、こう・・・禍々しい光を放っているっるーか。
超痛いよりも激痛い。そしてそれよりも痛いのは鬼痛い・・・だろっ?w

『少女漫画と美少女漫画』がマジで衝撃だったわ。
少女漫画の対象は少女なのに、“美”がつくと対象は大きなお友達になる。
同様に少年漫画の対象は少年、“美”がつくと・・・?w
うわ!マジだ!一文字つくだけで、対象と印象が180度変わる!
じゃあ、キモオタも美キモオタなら支持されるのではないだろうか!?
・・・あ、それがつまり「ただしイケメンに限る」なのか・・・。

さて、『わ!』はこれで終わりですが、鬼才・小島先生が描いている作品には、
先ほどもちらっと触れた、同高校を舞台にした『まなびや』という作品もあります。
お互いの作品がリンクしてて、こっちも鬼作、鬼面白いのよー。
・・・ん?鬼作・・・?あれ?なんか・・・w
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