詠み人知らず
『天結いキャッスルマイスター』DLC第1弾(無料)きたあああ!!!
漫画・1月の感想1
■筒井 大志『エスプリト⑧』  ★★★☆☆
エスプリト⑧あなたにとって大切な思いはなんですか?
創造主の力を得る為に、【約束の地】へ向かうニルヴァーナ。
自身の出生の秘密を知ったみおは、
再び立ち上がることが出来るのか・・・。
思いの強さが力になる!
大冒険バトルファンタジー感動の最終巻!

油断した。油断したぜ。まさかここまでアツイとはw
航務員本部での大決戦から、残り1巻で伏線回収して、
ちゃんと物語を閉じられるのかと思っていたけど、杞憂でした。

バトルのスピードはそのままに、それぞれのキャラにちゃんと
最後までスポットを当ててくれた。「お!?」・・・「おお!?」・・・
「おおお!?」と順々にテンションが上がっていく展開に興奮の連続。
寝る前に少しだけと思っていたのに、一気に読み上げてしまった。

みおがレキの事を・・・と呼ぶシーンはマジで泣けた。
お守りから受け取った母の記憶、父の温もり・・・あれはダメだわ・・・w

みおの正体、神になって世界を一度無に帰そうとするラスボス(ファファファの人?w)、
阻止しようと立ち向かう主人公、土壇場で開花した実にらしいみおの“ジンクス”。
全てがバトルモノの王道なんだけど、だからこそアツくなれたなぁ。
久しく触れてなかったからなのか、新鮮味すら感じたわ。

・・・否。アツくなれたのは王道だからだけではないな。
とにかく「思いの強さが力になる」の言葉そのままに、登場人物達が真っ直ぐなのよ。
最期まで一切疑う事無くニルヴァーナを信じ、殉じたベルタ、
全てを受け入れるという一番辛い道をあえて選び、乗り越えたサラ、
沈みかけていたみおを、自分がそうされた様に光の下へ引きずり出して一括したリッカ、
最初から最後まで正真正銘、“真の友人”であったヤンとグリフ、
自分の存在価値、存在理由、成すべき事、したい事・・・ついに答えを見つけたエイジ、
今回の旅で「優しさ」を学び、親友の為に全てを投げ出して守ったドルチェ等など
いい奴も悪い奴も、自分の思いを貫こうとする。絶対に突っ伏しない。
その眩しさが、何かこう・・・耳にズキん、心にズシんときたのよ。

グリフとヤンの対決はヤバかったわ。
ようやく判明したヤンが不老不死を狙う理由(詳しくは「続き」参照)・・・。
誰にも言えず、ずっと1人で悩んで出した答えがアレだった訳ね。

それをグリフは受け入れて・・・受け入れて、横っ面をぶん殴った。
「違う時間を生きているだぁ?君にはわからないだぁ?
同じ場所、同じ時間、ずっと共に居たじゃねぇか。
自分だけ、だなんて思ってんじゃねぇ。下らない!ああ、下らないさ!
お前は1人じゃねぇ。俺が居るだろ、親友の俺が!最初から!」と、
友を思う怒りが涙腺を緩ませたわ。こーゆーのに弱いのよねw

共に生きる時間を持ちながら、それを尊く思っていなかったヤンと、
それをずっと大事に抱えてきたグリフ。勝負は始まる前から決まっていたようです。
それは違うと否定する、そして受け入れるまでは、結構出来る人間はいるだろう。
でもそれを受け入れて、更に一緒に歩いていくなんてそう簡単に出来るもんじゃない。
この時、ヤンがどれほど嬉しかったのか。想像に難くないよね。

一方で、「戻って来い」と言ったグリフの手を取らず、
最期まで悪役で居ようとした気持ちも分かる。不老不死の為に、
全部捨てて、全部手の届かないところに置いてきたはずなのに、
“それ”はずっと傍にいて、自分を受け入れようとしている。
傷つけて、裏切って、友だなんて思っていなかった自分を。

ある種の“嬉しさから来る恐怖”と、今までをチャラになって出来ないという
ヤンの正直で綺麗な心・・・これもまた1つの信念、止めることなんて出来ない。

・・・でも、“次”に出会う時は、親友として握手できますね?
カバー裏の“アレ”・・・卑怯でしょ・・・w

カージュの最期には鳥肌が立った。ずっと埋められなかった心の隙間を、
みおと出会うことで埋めて、歪んだ欲望はいつの間にか、
自分の命すら賭けられる信念へと昇華。
死して尚、みおを【約束の地】へ導く役目を担った。

贖罪と言わんばかりに傷付いていく姿には思わず涙したわ。
カージュの行動には本当に頭が下がった。俺はここまで出来ないわ。
これもまた思いの強さ・・・か。おかしい・・・確かこいつ、
みおのストーカーだったはずなのに。でも褒めちゃう!悔しい!ビクンビクン!w

カージュが「先にいけ、ここは俺が食い止める」ってフラグを立てた時、
ドルチェが進んでも残るといったシーン・・・あれって、全部理解して、
カージュの最期(になるかもしれない)を見届けようとしたんですよね。
特定の人(リッカとか)以外には興味を示さず、一定の距離を置いていた子がなぁ。
ずっと真正面からぶつかってみたみおと出会った事で、人を思い遣れる人になった。
勿論、変わったのはドルチェだけじゃない。リッカもエイジも皆成長した。

“人形”であったみおが一番人間で、一番思いが強かったなんて。
まさに「思いの強さが力になる」だな。「人間の限界なんて結局、本人の心次第」
である事を改めて教わった。限界以前に、存在を知りつつ、そのラインにすら
触れようとしていない自分には本当に耳が痛い作品でした・・・w

5年後のエピローグも良かった。みお達の新しい旅も読んでみたいのぅ。
ただ1つ、惜しむべきはロッテたんが大人になっていたことだ。
いや、まぁ、年齢的にはこの時100歳近いはずなんだけどねw
でも、ロッテたんはずっとロリババアでいてほしかったw
物語の中核者だけに、他の面々同様死ぬ可能性があっただけに、
生き残っただけでも良しとするか。それに成長しても可愛いしね!w

シナリオ的に、もっと延ばそうと思えば延ばせると思ったんスけど、
そういうことをせずに、回収すべきものを最低限回収して、
アツイ展開に持っていったのはよかったと思う。

多分、色々風呂敷を広げすぎてしまうと、グダグダになるからね。
最近そーゆー作品が多いので、余計にそう感じる。まぁ、ああいう部分は、
いわゆる大人の事情ってのが絡んでいるのだとは思いますが。

加えて、ラストの展開も某最後の物語4のように、
これまでのキャラが登場して、ちゃんと見せ場を作ってくれたので、
物語のほど良いスピード感も相まって、頭ん中がグチャグチャにならずにすんだ。

だからなのか、読み終わった後はとても気持ちが良かったです。
・・・が、その気持ちのままカバー裏を読んで、ある意味後悔したw
■“ジンクス”一覧
○満漢全席(まんかんぜんせき)
航務員協会理事長・ロッテが持つ“ジンクス”。
「食が生み出すエネルギーの可能性を疑わない」信念が生み出した能力で、
食事によるエネルギーを光や電気など他の力に変換することが出来る。
その戦闘力は、能力者の中で最強クラス。
その特性上、ロッテは常に何かを口にしている。

○朝顔花一時(あさがおのはなひととき)
「植物に愛情を持って接していれば、いつか植物と心を通わすことができる」という
信念を貫き通す、みおとリッカの師で航務員・サラが持つ“ジンクス”。
サラはあらゆる植物に精通しており、植物を自在に操ることが出来る。

○星火燎原(せいかりょうげん)
エイジの師の航務員・グリフの“ジンクス”。
「漢はあらゆる局面で熱く燃えてこそ価値がある」という某元テニスプレーヤーの様に
熱い彼ならではの力で、自分の体から発する炎を操ることが出来る。
その火力は彼のテンションに比例する。

○石部金吉鉄兜(いしべきんきちかなかぶと)
ロッテの良き理解者で、航務員兼航務員養成学校の先生であるザクラの“ジンクス”。
「鍛え抜かれた自分の肉体に絶対の自信を持っている」という信念による力で、
自分の体を自在に硬化させることが出来る。

○以心伝心(いしんでんしん)
ドルチェの師の航務員・ガリオレの“ジンクス”。
ファスナー族である彼らには、「ぬいぐるみを自分自身と思って大切にする風習」がある。
ガリオレはその気持ちを昇華させ、ぬいぐるみを自分と同一化し、意識を共有できる様になった。
自分の目や耳としてぬいぐるみを使う事が出来るので、離れた場所でも仲間と情報を共有できる。

○画竜点睛(がりょうてんせい)
みおとルームメイトの航務員見習い・リッカが持つ“ジンクス”。
「自分の画力で描いた物が実体化しないはずがない」と言う信念の持ち主で、
自身が描く絵を実体化させる能力がある。その性能はその絵を描いた枚数に比例する。

○夏日和人心(なつのひよりとひとごころ)
みお達と学友のお調子者航務員見習い・エイジが持つ“ジンクス”。
「俺が外に居る時に晴れない訳が無い」という実に彼らしい信念から生まれた能力で、
晴れ、曇り、雨など周囲の天候を自在に操ることが出来る。

○怒髪衝天(どはつしょうてん)
「髪には神が宿っていて常に自分を護ってくれている」と信じ、
一度も髪を切った事のない航務員見習い・ドルチェが持つ“ジンクス”。
自慢のサラサラ金髪を自在に操る事が出来、攻防に優れる高い戦闘力を誇る能力。
普段は優しい子だが、その信念故、髪(=神)を傷つけられるとキレてしまう。

○天地一竿(てんちひとさお)
“外海”調査に出発したみお一行を襲ってきた海賊・ダージリンの“ジンクス”。
「自分が釣った獲物は絶対に逃げない」という信念が発現したもので、
愛用の釣竿であらゆる物を絡め取る力がある。

○傍目八目(おかめはちもく)
ダージリンと行動を共にするファニィが持つ“ジンクス”。
「私の知りたい欲求を満たせない訳が無い」という信念が具現化したもので、
質問された相手はそれに答えなくても、目や筋肉の動きから答えを知ることが出来る。

○自家薬籠中物(じかやくろうちゅうもの)
「気になったら自分の物にしないといてもたってもいられない」歪んだ信念を持つ、
学術研究都市ヴィッセンシャフトに住む青年・カージュに発現した“ジンクス”。
彼が持つ箱は自由に物を出し入れする力が備わり、それは人間だろうが関係ない。
みおに一目惚れしてしまい、自分の“コレクション”に加えたいと狙っている。

○百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)
みお達を襲ってきた謎の集団の1人、オルコの“ジンクス”。
幼少期、顔に大火傷を負ったオルコは、“鬼”と蔑まれ心を病んだ。
いつしか「自分の中には“鬼”が居ると信じ込むようになり、
その“鬼”は他人に顔を見られると現れる」と思うようになった。
“ジンクス”が発動すると彼は鬼化し、狂戦士として暴れる様になる。
規格外の怪力を誇る“ジンクス”で、ひと薙ぎで森を壊滅させるほどである。

○活殺自在(かっさつじざい)
みお達を襲ってきた謎の集団の1人、ブラッティーノの“ジンクス”。
彼はギニョール族の生き残りで、「下等な種族は支配される為に存在している。
俺に操れないものはない」という思い込んでおり、それによりこの“ジンクス”が発現した。
その力は「彼が持つ杖に触れられた者は、彼の思い通りに動いてしまう」というもので、
それは死体とて例外ではない。

○閉月羞花(へいげつしゅうか)
謎の集団の秘書的立場・ベルタの“ジンクス”。
彼女は「真の美の前には、神々しい光を放つ月は閉じ、
彩られた花々さえもその身を恥らう。鍛えられた腕力も、いかなる能力も・・・
あらゆる力は霞み、ひれ伏す」と自分の美に絶対の自信を持っている。
これは「彼女を見た者は、自分の“ジンクス”をかき消される」という反則的な能力になり、
“ジンクス”は彼女の前では児戯にすらならない。では、姿を見ずに戦えば良いかと言うと
・・・“ジンクス”に頼らない格闘能力も非常に高く、桁違いの強さを見せる。
彼女を視認せず戦い、高い格闘能力を封じなければ勝機は無い。

○屋下屋架(おくかにおくをかす)
生まれてから、一度も閉鎖された部屋を出たことが無い、
重度の引き篭もりクラストロの“ジンクス”。謎の集団の1人。
あらゆる密室空間を作り出すことが出来、密室の中では無類の強さを誇る。
が、逆にそれが弱点でもあり密室状態を破られると、非常に動揺する。

○改天換地(かいてんかんち)
偉大な彫刻家と名乗る謎の集団の1人、アルキミスタの“ジンクス”。
素材さえあれば、どんなものでも自在に形を変え、作り出すことが出来る。
それが人間であっても、だ。

○百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
ニルヴァーナ率いる一団の狙撃手フォン・ディーナの“ジンクス”。
「相手を視認」することで、どんな障害物も意味を持たなくさせる力で、
狙われた相手は必ず被弾してしまう。フォン自身が極度のサディストということも
相まって、生かさず殺さずの弾雨が降り注ぐことになる。
この“ジンクス”を破るには視認させず戦う必要がある。

○????
ニルヴァーナ一団のラーマがもつ“ジンクス”。
実は彼の正体は刀。命、絆あらゆるものを奪うと畏れられた妖刀である。
つまりに人ではない。そんな人の想いが物に“ジンクス”として宿った稀有な例で、
長い間宿主を換えつつ生きてきたようだ。

○天地神明(てんちしんめい)
幼少の頃から圧倒的な力と、明晰な頭脳を持っていたニルヴァーナは、
自らを次元の違う、高次元の存在と規定した。そんな彼に発現した“ジンクス”がこれ。
低次元が高次元に届かないように、他者の攻撃はニルヴァーナには届かないし、
低次元が高次元を認識できないように、他者はニルヴァーナの攻撃を認識すら出来ない。
まさにその力の差は天と地ほど離れており、相手は己の無力さを知るのみとなる。

○胡蝶之夢(こちょうのゆめ)
レキが持つ「夢を現実に反映する」という規格外の“ジンクス”。
やろうと思えば、何でも出来ると言ってもいい“ジンクス”で、
【天地神明】と双璧を成す最強の“ジンクス”の1つである。
そして、彼が現実に反映させた夢の中には・・・。

○明鏡止水(めいきょうしすい)
常任離れした才能に恵まれる反面、短命に終わるバルクイナ家。
そこに生まれたヤンは絶えず死に怯え、生に縋るうちにこの“ジンクス”を発現した。
時間を尊び、無駄な時間を過ごす事や、他者の時の流れの価値をゼロだと思っている
ヤンのこの“ジンクス”は「触れたモノの時間を止める」事ができ、
それは爆炎や水など、あらゆるものに作用するという恐ろしい“ジンクス”である。

○図南鵬翼(となんほうよく)
「人間の限界なんて結局は本人の心次第」だとレキから教わってきたみおが、
数々の“壁”をぶち抜いて、ついに開花させた“ジンクス”能力。
本人の思いだけではなく、他者の思いすら上乗せして、
あらゆる物理法則を捻じ曲げることが出来る、
まさに「思いの強さが力になる」に相応しい“ジンクス”である。
ただ、それ故、自身の力や存在に自信が無くなった時は、著しく能力が落ちてしまう。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

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