詠み人知らず
勝ったな。
電撃文庫・3月の感想1
■在原 竹広×GUNPOM『隣人 SAKURA in Pale Rose Bump④』  ★★☆☆☆
隣人 SAKURA in Pale Rose Bump④見知らぬ部屋で目覚めた桜子。そこはこの世の隣にあるという「隣人」が
住まう世界だった。“隣人”とは気に入った人間を連れ去り捕らえ、
その魂を食らう存在らしい。共に捕らえられた少女たちは、
一人また一人と桜子の前から忽然と消えていく。その世界から逃れようとしても
出口もなく追いつめられる桜子。一方、桜子が行方不明だということを
知った友人の悟郎は、彼女を捜すため不思議屋に駆け込むが・・・。

平凡な女子高生が、決して抗えない存在に巻き込まれるライトミステリーの第4巻。
正直、打ち切られたと思ってたんですけど、約2年して続刊がでましたヽ(T∀T)ノ
悟郎にお姫様抱っこされる桜子可愛いかった。ツンデレ道入門間近か?w
16歳にしてアレ・・・つる●たなのがまた・・・。あと、表紙が無意味にエロい!w

今回桜子が対峙するのは『シンメトリーの獣』『ビスクドールの夢』
『腐敗の王』についで、“隣人”という名の非日常。この物語の面白い所は、
日常スレスレの非日常を描いているという事だと思うんスよ。
“隣人”なんつー日常の言葉は、それを表している最たる例じゃね?

日常スレスレである分、話は淡白にならざるをえない。しかも主人公の桜子も
「あ、そう」が口癖の非情に淡白な性格。恋仲としての悟郎(桜子は彼を
そういう仲だとは微塵も意識していないだろうがw)も眼中に無い。
日常より大きく乖離している話の場合は、盛り上がるり話自体も大きな話になりがち。
でもずっと濃い料理じゃ飽きてしまい、たまには薄い料理を口にしたくなるように、
物語だってそうなんだよ。淡白なのは全然悪くない、他とは違うのは大事だよ。

りんが黒幕だってのは中盤に気付きました(「隣人→隣→りん」や
身包み剥がされたのに「ナイフを隠し持っていた」のくだりなど
しかし“主人”がそういう存在だってのは変な先入観で気付かなかったな。
りんが黒幕なんだから“主人”も傀儡だと気付くのが普通なんだけど、
周りを威圧する存在感から“主人”もまた一個体の存在だと認識してました。
でも側にいた“執事”こそが意思ある者で、りんと別個の存在でした。
先入観によるミスリードは小説の醍醐味ですよね。こーゆーの好きー。

しかし不思議屋は“執事”をどうやって撃退したんだろう?「殺した」とは
書いて無かった。そもそも何故“執事”はりんに力を貸していたんだ?
力関係でいったら明らかに“執事”の方が強いのに。今回、最後まで
“執事”の正体は明らかになってないから、今後出てくるのかも・・・?
また、“館”を失って“隣人”ではなくなったりんはどうなるんだろう。
あいつ死んでないよ?【六十四爻双陣図】は“隣”に置いてきちゃった(?)から
またこっちにやって来るんじゃあ・・・?うーむ、伏線なのかなぁ?

今回は今までと違い、唐突に話が始まるのが大きく違う点。今までは桜子やその周囲が、
少しずつ日常から非日常へ足を踏み入れていってたんだけど、今回は桜子が、
どっぷり非日常に使った状態で始まる。加えて時期が“春休み”という
閉塞感がある時期だった。話の世界って現実では開放的なイメージがあるモノって
逆になるんだよな。ネットの世界とか両親の居ない家とか長期の休みとか。
今回も春休みじゃなかったら、居なくなっても即バレで(まぁ、穿った見方をすれば
ご都合主義だが)面白く無くなってた。今回は、そういう意味では新鮮に感じたよ。

ただね・・・あらすじでネタバレしてるのがよくない!編集部は何を考えて
こういうあらすじを書いたんだ?消えていくという表現は仕方ないとして、
“隣人”が何者で何が目的なのか。これは書いちゃダメでしょ!?
これがなければ星4つLvだったんだけどなぁ。まぁ、次回に期待って事で!
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

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