詠み人知らず
2017年9月25日 けもフレショック(日本)
電撃文庫・9月の感想1
■鈴木 鈴×藤真 拓哉『ウチの姫様にはがっかりです・・・。②』  ★★☆☆☆
ウチの姫様にはがっかりです・・・。②【聖夏祭】の準備に追われているアッシュたちの前に、
ひとりの少女が馬車に「引きずられて」くる。
キキモラという名のその少女を介抱し城に連れ帰るアッシュだったが、
彼女の正体は王国を破滅させようと目論む【魔族】だった!
しかしキキモラは【魔族】のくせに一生懸命で純情で、
やることなすこと空回りばかり。敵であるアッシュにほのかな恋心を抱きつつも、
王国を滅ぼすために策謀する彼女が、イリステラ姫の“性癖”を知ったときに
取った行動とは── “欲望”が増大する呪いをかけることで!?

1巻は本当に微妙で、作家が作家じゃなければ切っていたと思う。
んが!2巻になってようやく好きになれそうなキャラが出てきた。
それが、【魔族】だけど、何事にも一生懸命で、マジメで、
曲がったことが大嫌いという正反対の性格をしているキキモラさん。
悪役ノススメを片手に、頑張って悪役を演じようとしている姿が可愛かったです。
驚いたときの声もいいわ。「ぴぃ!?」って、鳥さんかよ!(←まさかこれが
後のフラグになっているとは誰も思っていなかっただろう・・・w

その他、無表情無口系メイドのユーピッド、
主人公・アッシュの親友で、熱い場面を演出してくれるトレインなど、
俺の中で周りのキャラがどんどん魅力的になっていくw

正直、2巻の中盤まで変態王女と、御付のメイドはマジでどうでもいいと思ってた。
いやぁ、メインキャラが好きになれない・・・どころか、全く興味が無い小説って
めっちゃ読むの辛いわ。女の子同士のソフトSM自体にも興味が無いしな・・・w
当たり前だが、そのキャラが出てくるシーンが多い訳で、
読み飛ばしたくなる欲求に狩られる。ある意味、初めての経験でござった。

そんなどうでもいいメインキャラを、どうでもよくしなくなったのもキキモラのお陰。
彼女はアッシュサイド、イリステラサイド両方にかかるキャラなので、
ある種、興味の橋渡し的な役回りをしてくれた。

【魔族】なのに人間臭くて、異端視されているキキモラと、
イリステラの“秘密”を守る為に、分不相応な【竜戮騎士】見習いになった事で
周囲から疎まれる存在となったアッシュはどこか似たような境遇なんですよね。

最初にそれに気付いたのはキキモラで、だからこそああいう行動にでたんだけど、
アッシュが「誰かに褒めて貰う為に云々」で彼女に電撃が走ったよね。
キキモラは今まで「師匠に褒めて貰う、同族を見返す」その一心のみで行動してた。
そこには自分がどうしたいかは無くて・・・だから、今までなにをしても、
得るものが無いと感じていたんじゃないかな。更に、そこには、
人間とは絶対に分かり合えない【魔族】という設定が立ちはだかって・・・。

でもその大きな壁をアッシュは取り払った。
キキモラはこうして、自分の中にあるアッシュへの恋心を自覚した。
作中で初です、アッシュに明確な恋心を抱くキャラの登場は!革命です!w

アッシュの様にSM否定派(?w)なのも貴重。何気にコレもアッシュ以外で初。
いや、“秘密”を知っているのが、アッシュとティリエルとキキモラしかいないからって
事もあるんスけどね。アッシュ1人に突っ込み役させるのはちょっと大変だったし。

加えて、【魔族】の魔力補給に人間の男の・・・が必要と言う事もあって、
ようやく「これはきたな!ラブるんだよな!?w」と思った矢先・・・。
嗜虐心をそそるキキモラは、ドSのイリステラに目を付けられて、
小型化され、文字通り鳥かごに入れられてしまった。ぴぃー!?w

ティリエルのようなメイドではない、アッシュの傍にも居ない。
これはつまり、アッシュ争奪戦からの“退場”を意味するのではないか。
「王女の“趣味”→アッシュ呆れ、止める」のワンパターン脱出かと期待したが残念だ。

小型化という事は、“道具”としての側面重視なのかなぁ。
例えば、「王女の“秘密”がバレかける→キキモラの精神攻撃発動」みたいな。
作中で、キキモラは【魔族】の中でマインドハック系の魔法超上手い書かれてて、
実際効かなかったのはアッシュくらいだもんね。

・・・あ、小型化するとアッシュから魔力の源である・・・を得る事も不可能か?
嗚呼・・・アッシュとの“せっくす”もっと見たかったのに・・・!w

ただ、アッシュとキキモラの“せっくす”を目撃して、
“嫉妬”したイリステラからは小さな希望の光が漏れている気がした。
結局、あの気持ちは「自分の“所持品”であるアッシュを奪われた」という、
激しく違った形の“愛”であったということで理解し、落ち着いたが、
これが正真正銘の愛、LOVEだと気付いた時にどうなるかはちょっと楽しみ。

で、最後のページで登場したアッシュの婚約者のリュカ。
アッシュの反応からリュカも相当“アレ”っぽいので、
ここでイリステラの“嫉妬”が活きてくるのかも。

ところでこの小説、ルビが振られる専門用語多すぎじゃないですか?w
内容とは裏腹に世界観がしっかりしてて、その為なのは分かるんだけど、
あれだけ連発されたらちょっと読み難い。作中限定の固有名詞はまだいいとして、
リアルでも使う普通の名詞にまでルビ振りまくりだからなぁ。
そもそも、あれだけの設定・・・本当に活躍する日が来るんだろうかw
最終的には【魔族】や昔、勇者が倒した竜とかと戦うのかな?w

いつかは【竜戮騎士】見習いから卒業して【竜戮騎士】になるんだろうし、
そうなったら伝統ある王女様と騎士の構図だ。となると、欲しいのはやはり完全悪。

フツーならばこういう時の“ライバル”ってのはトレインのような騎士様なんだが、
彼はあくまでアッシュを成長させ、共に歩むキャラとしていると思う。
だったら、【魔族】などのきな臭い設定から・・・となるんだけど、
この物語の場合、ソフトSMに関する“ライバル”が登場しそう・・・ってか、
2巻で既にその片鱗が見えたような気がする。そうです、リュカです。
ラストページのみの登場だったけど、アッシュのあの狼狽ぶり。
彼女からはイリステラと同じ“臭い”がしましたw

さて、物語はこれから一体“どっち”に進むんでしょうね。
リュカの立ち位置、これから出てくるであろう“ライバル”の属性によって、
判断できそうです。7割の確率でコメディルートのような気がするがw

・・・うむ、少し持ち直したな。ちょっと安心した。今触れたように、
「“どっち”に進むか」と言う気になる箇所が出来たので次も買ってみよう。

しかしながら、2巻はあとがきが全部持っていった感があるよなw
本編にも登場した“性交”の表現方法について、どう書けばアウトを食らわず出せるか、
と、同僚作家のM氏とF氏に相談したというエピソードが書かれていた。

M氏とF氏・・・まさか・・・と思ったら、やっぱり水瀬先生と藤原先生でワロタw
こいつぁ電撃が誇る二大変態作家じゃねぇか!もっとマシな人に相談しなさいよ!w
その人達、自分の作品の中で近●相姦とか絶グロ描写とか普通に書いてるから!
性交シーンなんて屁でもないから!関わっちゃらめぇー!w

この2人のアドバイスが作品に生かされるとしたら、
王道展開で安全運転なこの作品にも黒鈴木が顕現するか・・・?w
関連記事

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック