詠み人知らず
ぼくはくまたいよう!
La storia
■エウシュリー『戦女神VERITA』  ★★★★☆
北海道に足向けて寝れねぇなマジでよぉ。
これだよ、これ。俺はこういうゲームがやりたかったんだ。
今回はどれくらいの戦死者が出たんだろうな・・・。
スタッフロールを眺めつつそう思ったわw
皆さん色々兼務しすぎでしょう。健康には気をつけてねw

ツイッターとか見てると、「スタッフ仲良すぎだろww」と思うわ。
外的環境(北海道は寒そう・・・w)とかお金の事とか色々あれど、
やはり一番重要なのは人間関係だなー。そこがしっかりしてるると士気も全然違うし。
こっちまで微笑ましくなる環境だからこそ、こういうゲーム作れるんかもねー。
○シナリオ
昨今のRPGではシナリオすらお座成り感が漂う中、ここまで練ってきたのは素直に褒めたい。
まぁアレだけの世界観を構築するくらいだから、シナリオも比例して、
重厚になるのは当然と言えば当然なのかもしれんが・・・。
欲を言えば、合戦シーンにもっと臨場感を齎す事が出来るようになったら二重丸ね。

今回の『戦女神VERITA』は前作『戦女神ZERO』から約300年後、
セリカがエクリアと出会い、現神・古神勢力等から狙われ、
放浪するしかなかった彼が絆と安住の地を手に入れるも、邪竜アラケールと死闘を演じ、
力の大半を失うドゥネール会戦が終結するまでの約100年の物語が紡ぎ出されています。

詳しい年表はここを参照してください。
この『戦女神1』に繋がる正史ルートの他、ifシナリオである光と闇(2種)もあり、
計4ルートのシナリオが味わえます。ルートによってシナリオは勿論、
仲間になるキャラも違ったので何周しても楽しめますね。

個人的には、全てが上手くいく光ルートのシナリオが一番好き。
でもこのシナリオはあくまでifですが・・・。

戦女神シリーズが数年、数百年単位で物語が進むのは最早当たり前になっていますが、
それでも詰め込めなかったのか、イスト村消失事件からマリーニャ&シュリの使徒化、
レヴィアの白地龍騎士団団長就任まで(年表で言う87年から98年の間)が、
ADVパートオンリーになったのは残念。あそこはあそこで面白かったけどね。
若い頃のレヴィアが純朴でニヨニヨでしたよw

エピローグもちゃんと描いてくれた。仲間たちの後日談、リウイサイドの今後の指針、
そして『戦女神1』に繋がる布石(セリカ、レヴィアを助ける名目でシュリを連れて
レルン地方へ旅立つ。ロカ登場等)も敷いてくれた。1でサリアやシュヴェルトライテやロカと出会い、
再びアビルースと対峙するんスよね・・・『戦女神1&2』リメイクしないかなぁ(チラッチラッ

・・・んが!あえて不満点を上げるならやはりここ、シナリオかなぁ。
シナリオの緩急がちょっと歪だったかな、と思う。大波、小波、いい塩梅で配置されていれば
より面白くなるんだけど、今回のシナリオは波に乗りにくいペースだったかもしれない。
特に後半は、人によっては消化不良になりそうな位に駆け足で進む箇所があったように思える。

それともう1つ。シナリオ自体、と言う訳ではなく、他シリーズとの整合性について。
戦女神シリーズは「1→2→ZERO→VERITA」と発売されたが、時系列は「ZERO→VERITA→1→2」だ。
1や2を作る頃は当然VERITAなどは意識していない訳だから、どうしてもシナリオの矛盾点や、
描写不足の見え隠れが後で発生してしまう。今回の場合だと、コアの逆恨みの動機とかさ。
先に発売された作品に合わせる様シナリオを作らざるを得ないのはある意味制約だ。

シナリオを最初から最後までキチンとするには、やはり『戦女神1&2』のリメイクか、
これまでの矛盾手や疑問点を解消出来る、一番新しい時系列になる『戦女神3』をですなぁ!w

○システム
ADVパートは特に書くことが無い位充実してました。
肝心の戦闘パートについてですが・・・前作はパッドの操作性が悪いと感じました。
今作はそれが改善され、更によく使うコマンドのショートカットボタンが設置、
極めつけはパッチにてボタンコンフィグが出来るようになった。
ちゃんとユーザーの意見を、それもリアルタイムで取り入れる姿勢に感服したぜ。

他にも前作で述べた「使って欲しくない等の理由でスキルを個別にON・OFF出来ない」が
改善され個別にして出来るようになり、戦闘で感じるストレスは皆無になった。

マウス、キーボード、パッドで操作出来るのが逆に仇となり、
1つの操作ツールに特化していなかったから不便だった前作に比べ、
様々なツールのいいところを取り、便利になった今作、といった感じですね。
ショートカットや移動をパッドで、攻撃方法や対象選択をマウスですると快適快適♪

○戦闘
RPGの華、それが戦闘。ここが面白くないと魅力は半減だ。
システムの項目でも書いたように、ストレスがなくなったのは大きい。

戦闘自体は結構辛口で、2周目以降は激辛以上に出来たりもする。
「ヌルゲーは死ね、ゲームは難しくてナンボ」な俺からするとこれほどありがたい物は無いw

戦闘の難易度向上で、補助魔法や回復魔法、アイテムの重要性が増したのは丸。
どうやっても勝てない相手に補助魔法を組み入れると勝てたりする絶妙のバランスは、
今までずっとこういう系統を作ってきて、培ってきたものだろう。
これは一朝一夕で手に入る感覚じゃないもんな。

死にスキルになっていた蘇生魔法も、アイテムとの兼ね合いのバランスが、
前作と比べて向上していた。難易度がそれを助けた面はあるが、
さらにそれの一翼を担ったのが、スキル自体のシステムでしょうね。
今作は全体の熟練度とは別に、前提となるスキルを上げないと上位スキルは使用不可だった。
だから弱いものでもスキルを使う意味が出来て、死にスキルは皆無となった。

また、戦闘時に使用するスキルとは別に、
パッシブスキル(一覧はこちら)を新設したのも良かった。

パッシブスキルだけにしかない効果もあって、
称号を獲得するたびに何か増えてないかなと見るのが楽しみの1つとなった。

それらは多くが個別にON・OFFが出来て、強力なオーバーキル(=ダメージ限界突破)等を
縛ることで自分で難易度の調節も出来る。マゾプレーヤー大歓喜であるw

招聘キャラと、サポートキャラを分けたのは特にGJと思った所ですね。
招聘は戦闘キャラとして使えるし、サポキャラは文字通り戦闘のサポートに使える。
前作は両者の必要性をあまり感じなかったが、今作は必須だと思える内容になってたねー。

属性に関しては、前作以上にその重要度、戦略度が増した。
ぶっちゃけ、前作までは装備変更とか殆どしなかったけど、
今回はよくやったなぁ。特にボス戦は属性の関係がマジで重要。

万能属性は反万能の敵(ボコボコ出てきて吹いたわw)が増え、万能では無くなっていた。
・・・が、今度はどの属性も弱点にならない神聖属性の万能度が高くなり過ぎたかなぁ?
しかも作中、神聖属性の武具が結構手に入る。神聖はせめて暗黒に弱くして欲しい。

つーか、もっと極端でもいいと思う。万能と言える属性は霊体や魔神、神格位くらいにしてさ。
物理属性の悲惨さもRPGとしてはちょっとどうかと。中盤位までは活躍できる属性にして欲しい。
だからなのか物理属性の武具ってあまり手に入らないんだよねw

○グラフィック
フィールド、ダンジョン、街、そしてキャラ。全てにおいて満点に近い。
モンスターデザインも俺の中二心を擽る出来栄えでした。

個人的に特に褒めたい点は、戦闘時の背景かな。場所ごとにちゃんと用意されてあった。
「こんな背景1回か2回くらいしか使わないんじゃないか」と思うような場所でもね。
こういう細かい配慮や拘りを見つけられた時って、ユーザーは結構うれしいものなのよね。
そして同時に好感度がグッとアップする。

やっぱり、作り手がどれだけ作品を愛しているか、拘りを持って制作しているかは、重要だ。
それらは作り手が思っている以上にユーザーに伝わり、その度合いが強いほど
ユーザーもより楽しむ事が出来る。今作は随所でスタッフの多方面に対する愛を感じたよ。

逆にもうちょっと頑張って欲しいのは、魔法のエフェクト。
エフェクト自体は美麗で、迫力があり文句はないんだけど、
違う魔法でも同じエフェクトなのが多々見受けられた。
例えば暗黒属性の魔法、ティルワンとルナ=アーライナ。
後者の方が上位魔法で、闇と混沌を司る女神アーライナを顕現させる魔法なのに、
ティルワンと同じエフェクト、効果音なのはどうなんだろう。
もう少し捻っても良かったんじゃないかな。

○音楽
戦闘曲がセリカ・リウイサイドで違ったのは嬉しかった。
RPGって何だかんだ言ってやっぱり、戦闘曲だよね。俺ぁセリカサイドの方が好きかな。

曲数は全部で46。数自体は問題ないと思うけど、戦闘についてはまだまだ少ない!
セリカ&リウイの通常戦闘、通常ボス、中ボス、イベントボス、ラスボス、EXボス・・・。
最低5曲は欲しかったな。つーか、前作も書いたけど、ラスボスが既存の曲ってどうなのよ。
なんで専用曲作らないんだろう。何かポリシーでもあるんかね?よぅ分からん。

戦闘曲以外では『風を纏う者』『それでも生きる』
『遥かなる旅路』『英雄終結』『終わりと始まりと』辺りが好き。
『それでも生きる』の涙腺破壊力は尋常じゃねぇ・・・w

声優に関しては、スタッフロールで「え!?あの人とこの人同じ声優さんだったのか!」と
思った場面が何度もあって、改めてプロの技の凄さを感じた。テトリの声の人が好きだなー。

だからこそ、次回作こそ男性キャラにも声を当てて欲しい!
『戦女神VERITA』は男性キャラのアツいシーンが多いのに、
前作などと違って男性キャラが仲間になる事が無かった・・・。
特に神の墓場のラストやドゥネール会戦のシーンはどれだけ男声が聞きたかったか。
仲間を鼓舞する団長、それに応じる騎士。だけど騎士には声が無い。実に残念だった。
資金面など諸所の問題はあるかと思うが、男性声優の採用を一考して頂きたい。

○まとめ
致命的と言える欠点らしい欠点は見つからなかった。
シナリオの整合性云々、属性の関係見直し、そして攻撃エフェクトの多様化。
以上3点をもっと頑張ってくれたらマジで完全無欠だな。

色々あるPCゲーム業界ん中で、こういう系統を作っていくのは大変だと思う。
そんな中でも、中途半端に終わらず大作といっていいものを作り上げた。

前作の反省点、ユーザーの声をいきなり生かしてきたのはマジで頭が下がる。
かなりキツイスケジュールだっただろに、おまけ要素まで充実させて・・・。
これは本当に「好き」がないと出来ないと思うわ。そんなエウだから、俺もずっと好きでいたいな。
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